書籍・雑誌

第145回直木三十五賞を受賞しました

 みなさん、ほんとうにたくさんのコメント、どうもありがとうございます! 

 14日の選考会当日、仕事場近くの居酒屋で飲んでいたところ、19時20分過ぎ、日本文学振興会から受賞決定の知らせが入りました。
 まるで期待していなかったので、着ているものといえばジーンズにTシャツ、ジャケットなし。東京會舘での記者会見は午後8時開始で、しかも混雑する前に受賞者は入ったほうがいいとおっしゃるので、すぐにタクシーに乗りこみ会場へ。待合室では大勢の方に囲まれてましたが、どうみても自分が一番ラフな格好でして・・・。記者会見の様子はテレビのニュースやニコニコ動画で、ご覧になった方も大勢いらっしゃると思います。
 ちなみに、あの会見で、「その日焼けは・・・」と質問したのは、毎日新聞のN記者ですね。知ってるくせに(笑)。意外だったのは、「さおだけ屋はなぜ潰れないか?」や「女子大生会計士の事件簿」の山田真哉さんが質問されたこと。山田さん、なんのお仕事でいらしてたんでしょうか。
 会見終了後は、銀座某バーへ。選考委員の皆さんにご挨拶をし、乾杯の後、別の店で準備されていた祝賀会場へ向かうのは恒例のパターンです。
 そこで、いままで支えてくれた編集者の皆さんへの感謝のご挨拶をさせていただき、酒宴となりました。
 ほんとうにみなさん、ありがとうございました。
 祝賀会は、北方謙三さん、大沢在昌さんと、東野圭吾さんも駆けつけてくださって、賑やかに。さらにハシゴして深酒した上、酩酊状態で銀座を後にしたのは、午前二時頃だったと思います。
 そんなわけで、翌日は当たり前のごとく二日酔い。午前中は何も手につかず、しかし、午後からは文藝春秋で写真撮影や細かい打ち合わせなどがあって、真夏の日射しの中、ふらふらになりながら外出。さすがに、疲労困憊しましたが、受賞決定後にエッセイほかの仕事が殺到しまして、休む間もなくいまそれをこなしています。
 お陰で、みなさんからいただいたメールへの返信や、このHPでの報告が遅れました。
 しばらくは、唐突に出現した仕事の山をせっせと片付ける日々が続きそうですが、明日は、連載原稿の「日経WEB」、その後「ロスジェネの逆襲」――。〆切りは待ってくれません。

新刊のご案内『かばん屋の相続』(文春文庫)

 「オール読物」に掲載された短編集を集めたものです。
 初の文庫オリジナル。本日発売。

 

003

 

『でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相』 福田ますみ著

 最近担当替えになった新潮社のHくんが、自分が編集した本なんですが、と神楽坂の居酒屋で渡してくれたのが福田ますみさんの『暗殺国家ロシア 消されたジャーナリストを追う』。
 頂いたとき、隣にいたもうひとりの編集担当Oくんが巻末広告を開き、「この本、おもしろいですよ」、と教えてくれたのが、同じ福田さんの『でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相』だった。
 夢中になって読んだ。
 モンスターペアレントの実情など、これが小説ならば「作りすぎ」とか「誇張しすぎ」という批判が出るかも知れないが、事実だからこそ驚嘆とともに受け入れられる。小説より、ノンフィクションこそがふさわしい内容だ。
 ぼくがこんなことをいうことはめったにないが、ぜひ読んで欲しいと思う一冊。

 仕事場では、「鋼のアリス」(「小説新潮」連載)「ロスジェネの逆襲」(「週刊ダイヤモンド」連載)ときて、今日から「ブラックバード」。11日〆切りで100枚。忙しい。

 

リブロ池袋店に『下町ロケット』サイン本、あります

 リブロ池袋店のHさんからメールをいただいたので、昨日、遊びにいってきました。
 『下町ロケット』のサイン本を20冊、作りましたので、欲しい方は覗いてみてください。昨日の午後に書いたばかりなので、まだ残っているんじゃないかな。

 このブログをどれぐらいの書店員さんが読んでいらっしゃるかわかりませんが、もし個別に販促等々の企画や相談があったら、どんどんお寄せください。メルアドは、ブログのプロフィール欄にあります。ご遠慮なく。

 さて、仕事場では、『仏蘭西ノオト』です。

『下町ロケット』明日26日発売

 いよいよ明日、『下町ロケット』(小学館)が発売されます。早い書店さんでは、もう並んでいるかも知れません。

_

 今回の小説の主人公は、大田区に町工場を持つ中小企業・佃製作所社長の佃航平です。
 かつて、研究者として大型ロケットのエンジン開発に携わっていた佃は、その後研究者の道をあきらめ、いまはしがない中小企業の経営者になっていました。
 中小企業のご多分に洩れず、取引先にいじめられ、資金繰りに苦しんでいる佃ですが、そのもとに、ある時一通の訴状が送られてきます。
 相手は、大手メーカーのナカシマ工業。”マネシマ工業”と揶揄される同社が、佃製作所の主力製品を、特許侵害で訴えてきたのです。
 社会的信用のある会社から起こされた訴訟と、それにともなう巨額損害賠償請求に、取引銀行からはそっぽを向かれ、取引先からは受注を打ち切られ、佃製作所はたちまちのうちに会社存亡の危機に立たされます。
 こうなったら、訴訟を受けて立つしかない。
 そんな佃を支えるのは、佃の大学の後輩で技術開発部長をまかされているオタク系部長の山崎、銀行から出向していてトノサマバッタそっくりの顔のために「トノ」と呼ばれている殿村、熱血営業部長の津野、そして「イマドキの若い奴ら」という表現がぴったりの若手社員たち。かくして法廷闘争に放り込まれる佃ですが、その行方には意外な展開が待っていました――。

 初出の「週刊ポスト」連載時(2008年4月18日号から2009年5月22日号)から大幅な加筆修正の上、単行本化しました。恋愛などのサイドストーリーもない分、『空飛ぶタイヤ』や『鉄の骨』よりも、企業小説に軸足を置いた人間ドラマになっていると思います。
 佃が夢と現実を天秤にかけながら、経営者としてどんな判断をしていくか。また、特許をめぐるやりとりも読みどころです。
 書店さんで見かけたらぜひ是非、手にとってみてください。
 装幀の絵は、『オレバブ』シリーズ、『シャイロックの子供たち』でもお馴染みの木内達朗さん。どうぞお楽しみに&お待たせしました。


 

「週刊ダイヤモンド」にインタヴュー記事出てます

 今週の週刊ダイヤモンド(2010年11月27日号)の特集・仕事&資格大図鑑に、インタヴューが掲載されています。

 

001_2  

 

002

『オレたち花のバブル組』文春文庫

 12月10日発売予定の『オレたち花のバブル組』文春文庫の見本が届きました。
 一足早く、みなさんに公開です(まだ書店には並んでいません)。

Fu_001

 この小説は、『オレたちバブル入行組』の続編です。親本は山本周五郎賞候補(ま、落ちたけど←ぜんぜん、気にしてません。念のため)。
 物語は、伊勢島ホテルの再建を押しつけられた半沢が、金融庁検査にやってきた嫌味な検査官と戦う、いってみればビジネス・チャンバラ活劇です(?)。たぶんおもしろいと思うので、未読の本読み各氏は、文庫本になったこの機にぜひ手にとってみてください。
 ちなみに、この小説の続編にあたるものが、いま「週刊ダイヤモンド」に連載されています。半沢のその後が気になる方は、ぜひ。

『空飛ぶタイヤ』ハングル版が出ました

 

001_2 004_2 002_3

 まったく読めません(笑)。
 それにしても、このぐらいの文字の大きさで↓
 005

 600ページぐらいに収まってる。いくらなんでも短すぎると思うんだが、どんな翻訳なのだろう・・・? 誰かわかるひと教えてください。

8月2日、「週刊ダイヤモンド」で『ロスジェネの逆襲』新連載スタート!

 ということで、いよいよ始まります、『ロスジェネの逆襲』。
 この小説は、『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』の続編に位置する小説です。さてそのストーリーは・・・。

 時は2004年。前回、金融庁と壮絶なバトルを繰り広げ、さらに行内の不正を暴いたものの、喧嘩両成敗となって出向を命じられた半沢直樹。
 赴いたのは、業績不振に喘ぐ証券子会社東京第一証券でしたが、同社は、親会社である東京第一銀行から、売却や合併といった”処分”が真剣に話し合われ、いまや存続は風前の灯火となっていました。そんなとき、営業企画部長のポストに収まった半沢のところに、一千億円を超えるだろう巨額の買収案件が持ち込まれてきます。
 これを手がければ、数十億円もの利益が転がり込み業績を底上げできるだけでなく、まだM&Aそのものが世の中にあまり浸透していない時代に、最先端のプレーヤーとして実績を積むことができる。飛躍のチャンスとばかりに検討を進める半沢ですが、その行く手には思わぬ落とし穴が・・・。

 小説のタイトルにある「ロスジェネ」とは、ロストジェネレーション、つまり1994年から2004年の就職氷河期に世の中に出た若者たちを指す言葉です。
 過去二作において、バブル組の相手は団塊の世代でしたが、今回は、組織に依存せずバブル世代を「既得権益者」と呼ぶロスジェネ世代がお相手。世代間ギャップを乗り越え、果たして半沢は窮地を乗り越えることができるか!? 渡真利らバブル組の仲間も活躍します。
 どうぞお楽しみに! 

『民王』書評@日経新聞6/29夕刊

 とりあげてくれてありがとう!

 今日は、午後「アサヒ芸能」インタヴュー。
 その後、打ち合わせ。
 その合間に、ニッキン連載の狂咲、出稿します。

より以前の記事一覧

連載

  • 『ぐりはま日記』
    「小説推理」
  • 『七つの会議』
    日本経済新聞WEB版
  • 『狂咲舞の事件ファイル』
    「ニッキン」連載
  • 「日々、前進4打 ~近頃ゴルフを楽しむ作家の誌上ブログ~
    「ワッグル」(実業之日本社)隔月連載