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FREEの発想で本を安くする

 「タダ」が増えている。
 インターネットの検索もタダだし、フリーペーパーは街にあふれている。消費者は情報に対する尺度を見失い、欲しい情報が本当はいくらの価値があるのかわからなくなってきている。
 フリー(タダ)には、仕掛けがある。
 たとえば、ハードは無料で配布するが、それに必要な消耗品は有料で、使い続けてもらうことで生産者は利益を得る。価格という障壁をとっぱらって間口を広げるのは、新しいものをいち早く社会に普及させる有効な手段だと思う。
 タダにする仕掛けの中で一番大きなものは広告だ。テレビ番組は、この手法を使ったフリーの最たるもので(除く有料放送)、フリーの代表格といっていいと思う。
 同じ発想で、実は本も安くならないだろうか。
 たとえば、『鉄の骨』にゼネコンの広告を入れる。当社は「クリーン」です、みたいなイメージ広告だ。
 その広告収入を制作費に充当することによって、販売価格を抑える。
 1900円の本が1500円、あるいは1000円で販売できれば、読者はさらに広がる。
 こういうビジネスモデルがなんでないのだろう? もしかして、どこかで規制されているのだろうか。
 出版不況を脱出するために、みんなで知恵を出し合う時期に来ている気がする。

 

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